高脂血症(脂質異常症)-2 | 特定健診とメタボリックシンドローム予防 | メタボ | メタボリック | めたぼ

特定健診・特定保健指導
メタボリックシンドローム
メタボリックシンドローム予防法
メタボ脱出作戦
メタボリックシンドローム対策
栄養素辞典

トップページメタボリックシンドロームの目次高脂血症(脂質異常症)-2

リポたんぱくの種類

リポたんぱくは中に含まれるコレステロール、中性脂肪の比率の違いでそれぞれ名前が付けられています。

VLDL(超低密度リポたんぱく)
構成比:中性脂肪50%、たんぱく質0%、コレステロール10%
肝臓からは、必要に応じて脂質やコレステロールを作り 、VLDLとして血液中に送りだします。 中性脂肪が酵素分解されて遊離脂肪酸となり、筋肉細胞などでエネルギーに変換されます。
IDL(中間密度リポたんぱく)
構成比:中性脂肪30%、たんぱく質10%、コレステロール20%
VLDLから中性脂肪がエネルギーに変換されて消費され中性脂肪の比率が下がり、その結果より比重が小さくなります。
LDL(低密度リポたんぱく)
構成比:中性脂肪2~3%、たんぱく質20%、コレステロール40%
更に中性脂肪の比率が下がり、その結果たんぱく質、コレステロールの比率が上がります。 比重は更に小さくなります。
LDLは細胞にあるLDLレセプターから細胞内に取り込まれてコレステロールを供給します。
余ったコレステロールはHDLに回収されて再び肝臓に戻ります。
HDL(高密度リポたんぱく)
末端組織から使いきれずに余ったコレステロールを回収して、肝臓に戻す役目をします。
リポたんぱくの中では唯一、血液中のコレステロールを集めて減らす働きをする為、善玉コレステロールとも言われます。

リポたんぱくの比重の変化

酵素の働きにより分解され、VLDL->IDL->LDLの順でリポたんぱくの大きさも小さくなります。

一番小さくなったLDLは、傷ついた血管の内壁に入り込み易くなり、活性酸素により酸化もされ易くなります。

高脂血症は動脈硬化の原因

血液中の脂質の中で特にLDL(悪玉コレステロール)が異常に増えてしまうと、血管の内側にたまり易くなり、ついには動脈硬化の原因となってしまいます。

悪玉コレステロールはアテローム硬化(粥状硬化)という動脈硬化を起こしやすくします。

傷ついた血管の内側にLDLが入り込み、それが活性酸素の影響で酸化してたまって行きます。 その結果、徐々に動脈の内側が狭くなったり固くなったりします。


アテローム動脈硬化


高脂血症の診断基準

高脂血症と診断される基準のガイドラインが以下の表のように決まっています。

LDLコレステロール≧140mg/dL
HDLコレステロール<40mg/dL
中性脂肪(トリグリセリド)≧150mg/dL

高脂血症を防ぐ

まず食事は牛肉やチョコレート(飽和脂肪酸)などコレステロールを上げる食品を抑え、鶏肉や卵などコレステロールを多く含む食品はなるべく控えます。

青魚や豆腐、野菜(不飽和脂肪酸)などコレステロールを下げる食品を多くとるようにします。

お酒はHDLを増やす役目をしますが、おつまみを多く取りすぎると返って逆効果となります。

たばこは血液中のコレステロールを酸化し、アテローム硬化を促進させると共に、HDLの濃度が低くなります。


健診が大事

上で書いたように高脂血病には自覚症状がありません。

1年に1回の健診で高脂血症を早期に発見し、それに対応した対策を取ることが最良の道です。 心筋梗塞や脳梗塞の発作が起きてからでは時すでに遅しです。

新しくできた制度、特定健診・特定保健指導をうまく使って行くのが賢い方法です。

食事と運動以外に、コレステロールが高めの方中性脂肪の気になる方には特定保健用食品もお勧めです。


下のリンクからは高脂血症(脂質異常症)、元のページに戻ります。

<--高脂血症(脂質異常症)1>/<2>


上に戻る

RSS 2.0

特定健診とメタボリックシンドローム予防http://www.me-ta-bo.com/