 
 
成人の体には約1kgのカルシウムがあり、その99%は骨格や歯など硬組織の成分として、リン酸塩や炭酸塩という形で存在します。
残り1%は体液中にカルシウムイオン、種々の塩として溶け込んでいます。 カルシウムイオンは常に一定の濃度に保たれ、多くの生命現象に重要な働きをしています。
性質の似ているカルシウムとマグネシウムは摂取バランスが大事で、カルシウムを摂りすぎるとマグネシウムが不足し、骨のカルシウムが溶け出してしまい、せっかく摂ったカルシウムが無駄になるだけでなくマグネシウムが益々不足してしまいます。
血中カルシウムが不足すると、骨格や歯の発達や骨粗鬆症などの影響が現れます。
 カルシウム・生理作用
 カルシウム・生理作用
◎骨、歯などの硬組織を作る
◎細胞の情報伝達に関係
◎心筋の収縮作用を増す
◎筋肉の興奮性を抑える
◎刺激に対する神経の感受性を鎮める
 カルシウム・薬理作用
 カルシウム・薬理作用
◎骨粗鬆症の治療、予防
◎歯周病の治療
◎不整脈、動悸
◎骨軟化症
◎手足の痙攣の緩和
◎高血圧の改善
◎甲状腺機能低下症
◎妊娠中毒症
◎うつ、不眠症の緩和
 カルシウム・一日の摂取量
 カルシウム・一日の摂取量男性30才以上で650mg/日が目安量となります。

厚生労働省「日本人の食事摂取基準」2010年版
 カルシウム・欠乏すると
 カルシウム・欠乏すると
◎記憶障害
◎貧血
◎高血圧
◎膵炎
◎尿路結石
◎骨粗鬆症
◎うつ、不眠
◎てんかん発作
◎白内障
◎心不全
◎筋肉の麻痺
◎骨軟化症
 カルシウム・多く摂りすぎると
 カルシウム・多く摂りすぎると
◎食事からカルシウムを多量に摂取しても健康障害が発生することは稀です。
◎サプリメントからの過剰摂取により、マグネシウムやリン酸などの吸収が妨げられることがあります。
 栄養素を多く含むる食品
 栄養素を多く含むる食品 
 
 
| 多く含まれる食品名 | 必要量 | 多く含まれる食品名 | 必要量 | 
| 干しえび | 9.9g | かたくちいわし・田作り | 28.0g | 
| かたくちいわし・煮干 | 31.8g | むろあじ・くさや | 78.7g | 
| どじょう・水煮 | 58.3g | わかさぎ・佃煮 | 72.2g | 
| ひじき | 50.0g | あおのり・素干し | 97.2g | 
| まこんぶ・素干し | 98.6g | あおさ | 142.9g | 
| パセリ | 241.4g | だいこん・葉 | 269.2g | 
| ケール | 318.2g | きょうな | 333.3g | 
| ごま・乾 | 500.0g | バジル・粉 | 25.0g | 
| エメンタルチーズ | 58.3g | ゴーダチーズ | 102.9g | 
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